「なぁ、サイバー」
「う〜ん?」
「お前って、今カノジョとかいんの?」
「いないよ。フリー! カノジョ募集中!」
「お前のことだから、ファーストキスもまだだろ?」
「そういうリュータは?」
「俺は小学校の時に済んでるんだよ」
「ソウジュクだね」
「で、お前は?」
「はじめて〜の〜ちゅ〜、は経験済み」
「マジで!? スッゲー意外なんだけど!」
「酷い〜。オレ様キズついた〜!」
「いつしたんだよ?」
「五才ん時」
「……うっかり近所のお姉さんに歓迎のチュー?」
「兄貴の友達にだけど。“ムコさんになる練習ー!”とかいった勢いで」
「なんだよそれ。ちょっと期待ハズレだな。……どんな人?」
「今年新社会人で上京したらしくて、この間店に散髪しに来てたなぁ。結構カワイイ人だよ」
「おお! 羨ましいぜ、コノヤロー!」
「でも、男の人なんだよねー」
「マジで!?」
「まあその人だったら別にOKって感じ。本当に女性だったらリュータもカノジョにしたいって絶対思うよ! てか男のまんまでも全然OKかもしんない」
「ちょっと気になるな! で、で、名前はなんて言うんだよ、その人」
「きっと日本になら男女どっちでもあと数人はいそうな名前なんだよねー」
「鈴木さんとか?」
「ハーズレー。佐藤さんっていうんだよ」


「……もっかいイイデスカ」


「佐藤優って名前。な、他にもいそうだろ?」
「……」
「……? りゅーたぁー…?」
「アノ、栄木クン」
「な、何?」
「ソノ人って、オレンジの髪?」
「あ、うん。そうだけど」
「……最近飼い始めた猫の名前がししゃも?」
「そんなこと言ってたなぁー。あ!! リュータがポップンパーティー出た時に出てたよ、佐藤さん!」






「リュータ? ……りゅーたくーん? おーい?」






「DTO!! リュータが倒れたぁ!!!」
「はぁ!?」

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そしてサトウさんはそれより前に経験済み(ぇ